[遵法性チェック事例] 建築交渉報告

東京都港区内のある建築交渉報告です。

件名 : ○○○○ 隣接ビル建築協定
場所 : 港区

遵法性チェック

ポイント 計画 規制 関連法規
住民説明会   施工業者が未定の場合は業者決定後再度住民説明会を開催するように努める 港区中高層建築物等の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例
電波障害 調査予定 障害除却対策の実施 同上ならびに港区テレビ電波障害対策要綱
開発許可 敷地面積400㎡ 対象500㎡以上 都市計画法
特定建設作業 10時間30分 10時間以内/日
休日作業の禁止
騒音・振動・規制法
駐車施設   避難経路に抵蝕しない
運送自動車停留スペース
2.5m×6m以上
港区単身者向け共同住宅の建築
及び管理に関する条例
外壁から境界までの距離   50cm以上 港区単身者向け共同住宅の建築
及び管理に関する条例
窓の目隠し   境界から1mの範囲内の窓に目隠し 港区単身者向け共同住宅の建築
及び管理に関する条例
管理人の配置   30戸以上の場合
週5日以上
日中8時間以上
港区単身者向け共同住宅の建築
及び管理に関する条例
駐輪場台数 28台 住戸数と同数以上 港区単身者向け共同住宅の建築
及び管理に関する条例
駐車場台数

8台 規制外 東京都駐車場条例

交渉報告書

質問・申し出   回答
電波障害
電波障害の影響について、調査が済んでいるようならその結果を教えてほしい。
  基本的には影響のあまりない位置に依頼者のビルがある。しかし乱反射や足場の影響で電波障害が起きた場合はその段階で対処します。
駐車施設
緊急車両や運送自動車の停留スペースが敷地のどこに計画してありますか。
  敷地内の機械式駐車前面から3m離れたところに2.5m×6mの駐車スペースをとる予定です。
外壁から境界までの距離
計画建物は隣地境界から東側(三五側)は50cm離れていますが反対側の西側はそれ以上多い80cmの離れをとっています。それぞれ同じ離れにできませんか。
  同じ離れにすると計画を変更せざるを得ないので、採算上その要求はのめません。
管理人の配置
30戸以上の場合には週5日以上で日中8時間以上との条例があるが、そのようになっていますか。
  管理人の服務規定はまだ決まっていませんが条例に従った勤務になるはずです。
駐輪場台数
問題はない。しかしファミリータイプの場合には1世帯に1台とは限らない。どういう管理をするつもりですか。
最終的な入居者との賃貸入居契約の約款を見せてもらう事にしました。



2台目の自動車を持つ家庭の場合ぬは部屋に持っていくように入居規則に記す場合もあります。どのみち敷地外に違法駐輪することは規則で禁止させています。
駐車場台数
計画では8台になっていますが敷地外に駐車する事はないでしょうか。
  自転車と同様に入居規則に付近の道路への駐車禁止をうたいます。
ボーリング調査
ボーリング調査を行なったらその結果を見させて下さい。
この柱状図を見ると孔内水位が4.7mになっています。今回の計画では床付けは何mを予定していますか。
地下を掘る工法や養生のやり方は施工業者に直接聞きます。業者が決まった場合、当方の建物調査もしてもらう必要があるので必ず寄越して下さい。





別紙 柱状図



手元に断面図しかないので不明ですが地下水位と床付けは同じくらいではないでしょうか。
作業日
工事概要のお知らせの中で休日は日曜日とあります。国民の祭日も休日として現場を休んでもらえませんか。
それではせめて音があまり出ない軽作業に限定するなりの処置を考えて下さい。そしてそれを文書で残して下さい。施工会社が当方へ来られた際に、そんな事は聞いていないという事のないようにしておいて下さい。






施工会社に伝えます。
作業時間
工事概要のお知らせで朝8時~午後6時30分が作業時間とあります。この表記を作業時間は午前9時~午後5時とし、その前1時間は準備時間、後1時間は片付けとして朝8時からガンガン音のたてる工事をしないようにしてもらいたい。
 


施工会社に伝えます。